初読感想

本編は解答編のためネタばれの可能性があります。


綿流し編の推測はほぼ当たっていたので個人的には満足。詩音の殺害動機や入れ替わりの時期など若干違っていた部分もあるけど大筋では予想通りだったわけだし。綿流し編の難易度を考えればまぁ妥当な所か・・・
しかし予想外だった点は梨花が襲い掛かる場面か・・・

少なくとも勘違い犬=魅音で注射器持って止めに行って返り討ちという初回読みの内容とは全く違う情勢であることは理解するべきであろう。

     2006/9/26

注射器はブラフだと思ってたんだが、まんまと明後日の方向に。一番最初に思いついたのが結局は正しいと言うことは往々にしてあるけど、なんかショックですよ。
と、それよりも重大なのは喉を掻き毟る薬が実在すること。これは鷹野・入江は持っているかと予想していたけどなんで梨花が持ってるんだ・・・少なくとも御三家がこれに該当するものはもっていないと踏んでいたのに(だから鬼隠しでKは魅音に注射されていないと思っている)。やっぱり梨花という存在が、黒幕グループに匹敵するほど大きな謎を秘めている気がする。殺される際に不可思議なことも言っていたし、読み手と同じ情報を共有するもの(数話の記憶を継ぐ者)という予想が完全に当たった?つまり信託や予知ではなくループ世界の住人という方向性であっているみたい。一応かすってはいるんだよな・・・たぶん。


実際この解答編でわかったヒントとはこれくらいではないだろうか。
井戸中に関しては、大石と鷹野に接触すると誘導されて暴走する、暴走すると精神障害を起こす(足音・背後に何か)という事実がK・悟史(?)・詩音によって実証されたくらい?
悟史の失踪に関しては案の定謎のまま、これは井戸外の事件だと思っているから井の中の蛙の詩音にはわかりかねないのだろう。園崎はほとんど白という推測の裏が取れたのも大きいけど。


魅音の詩音が本当に魅音だったのは(わけわからん)多少驚きではあるけれど、実際の謎とはあまり関係ないと思う。むしろ昔語りにそっくりでそちらの信憑性があがることが狙いなのかなどと考えてみたり。なにはともあれ、罪滅しに行く前に読み返してみよう(梨花襲撃時や悟史失踪時を特に)、特に発見はなさそうだけど。