サガフロ2

ロマサガサガフロときてサガフロ2が来ていました。(@ニコ動)
サガフロ2(注意;かなり重いです)


サガフロ2は評価の分かれるゲームだとは思います。ちなみに私はひぃひぃいいながら全クリした覚えがあるので思い入れの強いゲームではありますね。
サガフロ2の悲劇はサガの名を継いでしまったところにあると思うんだがなぁ…

ストーリー

あまり言われていませんが、ストーリーはRPGの中でも屈指だと個人的には思います。単純にこういう歴史的な大作型が好きなのもありますが…、ただ問題はサガフロ2はストーリーが明確になっているため「フリーシナリオ」が売りであり、また自由度の高さで惹きつけていたサガ系列では明らかに異端。サガを名乗らなければストーリーはもっと評価されるべきでしょう。
(サガの言葉の意味でいえばこちらもあってはいるんでしょうがね)


話の大まかな流れは表を活きたギュスと裏を活きたウィルとの絡みを様々な視点で見ていくわけですが、歴史ものと言うこともありとにかく人がよく死ぬ。死が感動をよぶのは一つの事実だけど…、そうですねFF5や4のような狙った感の強い感動シーンが多くあります…がそれを感じさせない歴史の流れというのを表現しようとしているのがいいかもしれない。
ウィル編のおばさん、リッチ編の最期、ギュスの最期や炎剣継承の悲劇などぐっとこさせるイベントが多いのも魅力かもしれません。が、あえて言おう、ギュスの少年編が一番ジーンと来る。それを見て最後のフリンの行動を思い出すと・・・ね。

音楽

音はイトケンから浜渦へと変わっていますが、グラやストーリーを含めた世界観をよく表現したいい曲が多いです。和むとは違う落ち着く感じの曲想、そしてリフが同じ多段アレンジで「様々な視点からみる」というサガフロ2の背骨にそった曲が多いですね。
逆に今までのイトケンこてこてのバトルメロに慣れてる人には正直どうなのかと思ったけど、コメント見てる限り意外に評価はいいみたいですね…うーんそっち系とは絶対そりが合わなさそうだと思ったんだがなぁ。
そういう意味でもやっぱりサガ系列の中で異端なんですよね、とくにフロ1なんかとは。
いまだに不思議なのはこの戦闘音楽が微妙な緊張感を保っていること、そういえば音といえばフロ2は武器系統の効果音が非常に面白かったおぼえがあります。

グラ兼世界観

どちらかというと聖剣のLOMに近い気がする。水彩なのかな?柔らかめで角の少ない2D。
3Dを多用してとがった感じのフロ1とは明らかに違う場所、やはりどうしても系列としてはフロ2という名前がつくことがおかしいんですよね…
そういうわけで技も控えめなものが多く、サガ系列に技の格好良さから入った私にとっては少々物足りない部分もありました。(しかし正直フロ1の技はやりすぎ、無月とかやりすぎて逆になんだかわけわからん)
フロ2もあっさりしすぎてる感は否めませんが、そこが個人的には残念な部分ではあったりします。
技の間隔が短いんだよな〜

難易度

さてサガ系列といえば雑魚は雑魚、ボスが鬼強いというRPGですが…フロ2も例外なくボス戦の難易度が高いです。特にこの作品では確定で詰む確率が高いのが2つあり、しかもどちらも話のラストという悲劇だったりします。
一つはギュス編のマスコン攻略サイトの手を借りても勝率五分以下というマスコン戦は普通にきつい。私も危うくここで詰みかけたんで…、二つ目は最終エッグ戦のLP削りあい。ここは特定将魔(四魔貴族みたいなもの)倒してないと高確率で詰みます。
それ以外にどっかの山っぽいところと夜の街?の二つでは雑魚的にボスより強いのが出てきて全滅を何度か喰らったこともあり全体的に難易度はかなり高めといっていいかもしれません。

欠点

歴史物、多数の視点から見る物ということで読み物的に主人公がころころ変わるのはいいのですが、問題はゲームとしては主人公がころころ変わるのは痛いということ。特にキャラがどんどん死んでいくんでせっかく育てても最期に反映されないというロマサガ2とは違う歴史系…正直ゲームとしては不便です。
まぁ・・・最終のPTはいいPTだと思いますけどね。
あと組み合わせとデュアルは正直扱いにくいしやりにくかったかなぁ。
LPダメージは対策知らないと詰みに持っていかれるほど恐ろしいシステムではあった。けどラストは削りあいになるんで緊張感という意味では良かったのかも知れませんねぇ。


とにかくサガの名を継いで、それまでのサガ系統からかなり逸脱した形をとってしまったためにシリーズファンの失望を買った作品になってしまった、というのが評価の低さなのかもしれないと思いますね。期待が大きいとなんとやらです、落ち着いてみれば良作だと思うんですがねぇ…、戦闘とシステム関連をもう少しいじってくれれば…



とまぁづらづら書いてみました。