相生のホメオスタシス(10話)

役者は揃った

あらすじ

フェイリスのDメールにより街の様子が一変した秋葉原、しかし人間関係やラボの様子には変化がないよう。一方、いつもと違い元気のない鈴羽から、蒸発した父親を探して秋葉原に来たという話を聞いたオカリンは…

感想

この回の評価は初見か否かでかなり評価が分かれる気がします。
初見だと平凡な日常回でしょうが…


さて、前回特殊EDを含んだ演出で積み上げた話(Dメールによる過去改変)がクライマックスまで持っていかれましたが、今回は反比例するかのごとく静かな日常回でした。Dメールの過去改変の恐ろしさを実感し始めたオカリンが、他人のためにDメールを使い、よい使い方も出来るんだという希望を抱かせるハッピーエンド的な終わり方の最後に、一片のバタフライエフェクト(不安の象徴)の演出を入れるあたりが憎いです。演出面ではOP前の電磁ノイズと共に改変前と改変後の世界がつながっている演出もよかったです。


モアッドはあそこまで強力だと思わなかった。
個人的には見ているぞメールは買出し途中の街中で受けて欲しかった。ラボ内だと見られているという恐怖感が減るような、あと他のラボ面が居ないことで誰が送ってきたかという疑心暗鬼が膨らませられたと思うんだけど…、とはいえ一瞬でほのぼの日常をシリアスに持っていく一通は強力。
今回は過去の高熱や謎のメールなど2周目で考えようと思っている部分も多いので内容的には結構詰まっていました。


ということで、いろいろな情報が練りこまれていたので海外組では考察が進みそうな予感です。
あちらでは最初の段階から意図せずにミスリードを受けているように見えるので、どういう説が出てくるか楽しみではあります。