Sacrificial Necrosis(EP16)

Steins;Gate第16話、不可逆のネクローシスの海外の反応をふらふらと見た感想を、また徒然と。
予想はしていましたが、今回も14話に負けず劣らずといった盛り上がりようでしょうか。
そういえば英題はSacrificialですか、何とも言えませんね。



全般

16話はSteins;Gateからの別のパーフェクトな話だった。(14話でパーフェクトと言っている)
この話は私をもっと知りたいという状況に置き去りにした。そして、タイムトラベルの結果は憂鬱で悲しかった・・・

これは・・・、現在ATMで放映しているアニメの中で一番いい話だ。
単一のエピソードは全てawesomeだが、それらが最後まで途切れずに続いているように見える。次にはどんな進展があるのか待ち遠しい。

(atmって何だろう・・・、誤訳しているかも)

毎エピソード状況は悪化していって、しかも留まる所を知らない。いろんな推論があるけど何も言わないでおくよ。


全体的な感想としては「鈴羽・・・」と完全にお通夜状態。前回 mad scientist so cool!! Sonuvabitch!! と叫んでいたのがどこへといったところ。これまでのエピソードで最も感動的な話だという意見が多いでしょうか。その一方で、何が変わって、何が起きているのか、という先の展開に対する推測が多く出ています。

全体感想

Steins;Gate16話は、多くを語るのが躊躇われる意外な進展で満ち溢れていました。John Titorがこの話において、多大な犠牲を払って2度目のタイムトラベルを行った、というだけで十分でしょう。
16話は非常に面白いサプライズを伴った感動的な話だったけれども、奇妙なことに未来ガジェット研究所のメンバーは彼らが直面している最も重要な問題を解決できていません。即ち、彼らはまだ1%の世界線に到達できていないのです。

いつも長々と感想や推測を書いているところがこれに、物語はまだ途中。
ブログ系のところはネタバレ注意、見てから来いと冒頭に書かれてるところが目立ったような。確かに、前回の段階で失敗を推測しているところは(見たところ)皆無だっただけに、今回の展開は衝撃だったようです。

この話は本当にタイムトラベルがどれだけ悲しいものかを見せつけるな・・・
岡部が別の世界線に移動する際に、それまでの関係の存在自体を消し去ることを知っているだけに悲痛な思いにさせられる。それは正にDメールを送る直前のまゆりのような・・・、自分が岡部ならたぶん発狂するね。
Dメールの場合、これまでの関係を無くすだけでなく自分の知らない世界になっているわけだし。そして、その世界では至急手に入れなければならないもの(IBN5100)を他の誰もが理解していないわけだから。この物語がどこに向かっていくのか非常に興味があるけど、今週の話は本当に衝撃的だった。SERNがラボを急襲した時より先の展開が気になるぞ。

発狂した世界線もあったかもしれない。

今後の展開

オカリンはDメールを送った。まゆしぃがラボで殺されておらず、鈴羽が自殺ではなく病死になったことでこのDメールが効力を発揮しているのは明らかだ。
だが…、なにが変わった?どうして?
鈴羽が10年前に死んでいたという事実は(まゆしぃのように)それも「運命」の収束の中にある(α世界線からβ世界線に完全に移行できていない)ことを暗示しているように見える。そして、ダイバージェンスメーターは増加してはいたけど、まだ1には届いていない。
観たところ鈴羽はオカリンに手紙を残していなかった、これは彼女が記憶を取り戻さなかったことを意味しているのだろうか?だとしたら、なにがまゆしぃを生存させる原因となっているのだろうか?そして、非常に不吉なことにオカリンがラボに戻った際に牧瀬はそこに居なかった。
自分の推測では、Dメールを送った事でオカリンが最初にいたα世界線に戻ってこれたのではないだろうか。そこでは牧瀬は1話で死亡しており、まゆしぃは死の運命から逃れられて、鈴羽は2001年に死ぬ運命にある・・・
しかしまぁ、正直なところこれは単なる推測に過ぎないし、他にもよい観察者(考察者)がいるわけだから、その意見を聞こう。

なんの後悔もなく(再開と出会いに)満足してタイムマシンに乗り込んだ鈴羽が、そのことを後悔し続け最後に発狂するとかもうね…
彼女は(父親に会えなかった)悔いは残ったかもしれないけど、任務を果たせたんだと思う。だけど、まゆりが生き残った代価は何だろう?
ダイバージェンスメーターが1%に達成してないということはディストピアになる未来は継続しているというように見えるけど・・・、そして言われているように紅莉栖の不在は不吉な予感だな。なにせ今は全く新しい世界線なのだから。

  • まゆりは死ななかったが…、紅莉栖が代わりに襲われたのでは?
  • 1話で紅莉栖が死んだ世界に戻ったのでは・・・、Dメール送信後に紅莉栖の姿が見えないのはそのせいではないのか?
  • 最後の数分見直したけど、ラボにはタイムリープマシンもヘッドフォンもないからやはり紅莉栖は死んでいていないんじゃないか。
  • 紅莉栖が死んでいるならタイムリープマシンが完成してないよね、その状態でまゆりが死んだら詰みじゃないか?
  • ↑だけどまだDメールが残っている。

見直してみたら最後のラボのシーン、ヘッドフォンは机の上に見当たらないか。
まゆりが助かった理由はなんだ、紅莉栖は死んでいるんじゃないかという予測が至るところで見受けられます。
これまで紅莉栖が1話で死んでいたのには鈴羽が関わっているという推察が多かったのですが(Killer Suzuhaとか呼ばれていたり?)、鈴羽が過去に跳んだことで死因等が不明になって推測が推測を呼んでいる状態でしょうか。

  • これまで下がるだけだったメーターの数値が上がった。ということはメーターの数値が上がるようなことをしていけばいいのか?
  • 鈴羽にDメールを送る前の世界線は「0.409420」、今の世界線は「0.409031」、微妙に違う。

ダイバージェンスメーターの話再び。そういえば今回ので1%以上変わっているじゃないかというような記載がちらほら。1%は0.01ですから、ダイバージェンスメーターの記載で混乱が起きているのかもしれない。

鈴羽のタイムトラベル

  • なんで一回目(の鈴羽の時間跳躍)では世界線が変動しなかったんだ?彼女が自殺したことなにか関係あるのか?
  • ↑一回目は世界線を変動させられる事象を起こせる記憶を失っていたからでは。

世界線は何故変動したか。

  • なんで時間を遡ってタイムマシンに乗り込むのを止めさせたり、修理を完璧にしたりすることを試さないんだ。Dメールを送るのはその後でもいいだろうに。
  • ↑こうしたら、ああしたらというシミュレーションは無限だけど。ただ、タイムトラベルの失敗はどんなことをしても失敗するという運命に収束することを暗示しているように感じられる。まゆりと同じように鈴羽もその運命にあると、それを変えられるのはやっぱり岡部とDメールしかないのではないだろうか。
  • 鈴羽のタイムトラベルで世界線変動しなかったって、祖父のパラドックスが起こる可能性はないのか?
  • 祖父のパラドックスはあるかもしれないけど、まゆりのように運命付けられている(世界線は収束する)と考えれば通るのでは。

一つ気になっているのは、なんでMr.ブラウンはバイトを見た時に気づかなかったんだろう。あのタイムマシンは世界線が変動していないから記憶が再構築されてはいないはずだよな。あと、岡部がタイムリープ(たぶんDメール送信のこと?)した後の世界はどうなるんだろう、消え去るのか?

タイムマシンとDメールとタイムリープで混乱中。誰かタイムラインのチャートを作ってくれないかと嘆く声が。
どうも多世界解釈(パラレルワールド)と混乱している人が多いようです。初期のジョン・タイターの説明がそれだったからか。(そういえばアニメではタイターの発言に嘘が混じっているという説明はなかったような・・・?)
可能性世界線は複数あり、世界線が分岐した際に本世界線は再構築されるということを言ってる人もいるけど、どうも多世界解釈で考えてる人の方が多い感じがしますね。それだとこれからのRSで詰まりそうな気がするけど・・・

  • 2回目の鈴羽はなんで手紙を残していないんだろう?
  • ↑オカリンが嵐の日に引き止めなければ、その後のラボメンとの交流もなくなり、彼女は2010年に親密な友人を作ることが出来なかった。それが手紙を残さなかった理由じゃないだろうか。この理屈なら、ラボメンは誰も鈴羽がタイムトラベラー(John Titor)であることを知らないはず、もちろん岡部だけは知っている(覚えている)けれども鈴羽はそのことに気づいていないことになる。

思いつく、唯一のポジティブな結果は、岡部がタイムリープして、鈴羽が1975年に遡るのを阻止し、彼女に起きたことの記憶の保持させることかな。
しかし、それはマユリが死ぬことと同じだろうし、ラボメンは、SERNとディストピアになる未来を避けるカードを全く持っていないことになる。
あれ?推測が正しければ、鈴羽にとって完全な「グッドエンド」がないように見えるぞ。

  • 彼女はヘルメットをするべきだったんだよ;_;
  • むしろ2010年の自転車は1975年の技術では奇跡じゃないか?

自転車がオーパーツ化。

人物関係

予想通り、鈴羽の父親はダル(母親は不明だけど、萌郁と推測してみる)。
しかし予想できなかったのは、このことに気づいたのがまゆりだけだということだ。
これまでまゆりはラボメンの中で最も頭が悪く鈍い感じがしていたんだけど、ここで彼女は確かなものを理解できることが出来る人物ということを視聴者に明らかにしたな。
オカリンやクリスティーナは科学者として"事実"や"細部"を見ているが、鈴羽とダルの間の関係を明らかにするそのようなものは見られない。一方、まゆりは「彼らがお似合いだ」というアイデアのような漠然としたものから目の前にある真実を導き出した。

初期の頃のエピソードでまゆりが所謂、護られる弱い女の子であることに文句を言ったけど、この話はそういうスタンダードなケースではないようだ。まゆりは確かに頭の回転は遅いし、子供っぽいし、博識ではないけど馬鹿ではないようだ。いや、もしかすると最も良識のある人物なのかもしれない。(SGは人物描写で本当に素晴らしい仕事をするな!)

まゆりはアニメ派に大人気の一方、サスペンス派ではあまりよい評価をしていない人もいたわけですが(役に立ってないだろ云々)今回ので変わって来たような。
あと、まゆりに関しては黒幕説を唱えてる人もいますね、黒幕というと語弊はあるかもしれないけど。

  • 最初から一貫してDメールの送信に反対している、結果的にDメールの送信が岡部を追い詰めていっている。
  • SERNは襲撃した際に、必ずまゆりを殺害している。

ここら辺と今回ダルに気づいたことから、RSではないけど世界線の記憶かなにかを知っているのではないかと推測されていたり。(12話のOP前も効いている?)

  • ダルの嫁って誰だろう、フェイリスに賭けてみる。
  • 童顔で背が低くて巨乳だとまゆりなんだろうけど、鈴羽のいた未来ではまゆりは死んでいて、紅莉栖はSERNの研究者だから除外すると・・・、やっぱりフェイリスなのかな。
  • ↑↑残念だが、フェイリスの本名は阿万音ではない。
  • 登場人物の中にいるとすると、フェイリス、続いて萌郁、後は牧瀬・まゆり・るかか、大穴で萌郁に張っておくとする。
  • ↑牧瀬とまゆりはオカリンの嫁だから除外だろ。
  • ↑↑その前提は嫁がラボメンだということだろ、後年齢から考えれば鈴羽が生まれるのは2018年生まれだから、後8年後に生まれる。阿万音姓を誰も名乗ってないから、その間に出会ったと考えるのが妥当じゃないか。

相変わらず、ダルの嫁は誰かと。考え方によっては橋田鈴と同様に阿万音鈴羽も偽名の可能性があるような…?(それを言い出すときりがないですが)
2回目に橋田鈴を名乗っているのは何故だという話もありましたが、そもそも父親が誰かわからなかろうが、1回目の跳躍時に記憶喪失になっても橋田鈴を名乗っているのだから、ダルが父親であろうとなかろうとその名前を名乗ることは決まっているような気がします。(Mr.ブラウンの反応を見る限り、1年前まで名無しの権兵衛だったわけではないようですし)これは私見ですけど。

ここ数話の人物間の掘り下げのスピードは何なんだよ!

本当、なんなんでしょうね。

作品に関して他の意見

  • 屋上での2回目の鈴羽の別れの挨拶の時に突然流れたピアノのBGM、この話が他と違ったのはBGMを認識させたことだと気づいたんだ。
  • ↑同じくその曲には気づいた。たぶん、センチメンタルなBGMの音楽はVN(原作)から来ていると思っている。確かにこの話はBGMがいくつかの重要な場面で目立っていたし、それらの大部分は素晴らしかった。Steins;GateのVNをチェックしたいけれども、その前に私はSteins;GateOSTをチェックするだろうな。しかし、ポジティブな意味で、VNの英訳はないのだろうか、それを本当に楽しみにしている。
  • ↑同じく英訳が(あれば)本当に楽しみだ=)

OST(オリジナルサウンドトラック)、BGMのよさは気づいた人が良かったようで何より。
英語版か翻訳はあるのだろうか(調べた感じではなさそう?)、書かれている内容見る限り原作知ってる組は日本語が読める外人か、日本人のVN友人がいるケースのように見えるわけですがはてさて。

私がSteins;Gateを評価している点はタケコプカメラーの描写を前話に、しかもさり気なく入れたことです。通常であれば同じ話の中にそういうものを入れるのでしょうが、製作側は視聴者が馬鹿ではないことをよく理解していますね。

同じく、未来ガジェットの使い方は上手いと感じます。

このアニメ面白いですか、お奨めできます?それとも時間の無駄ですか?というのも、私はこのアニメがいいものだと聞いて興味を持っているんです。

それは貴方次第です。
もしDBやブリーチのようなアクション・アドベンチャーアニメが好きなら、Steins;Gateは貴方向きではないでしょう。
もし、ファンタジーアニメが好きならば、やはりSteins;Gateは貴方向きではないでしょう。
もし、ラブコメやギャグが好きなアニメならば、同じくSteins;Gateは貴方向きではないでしょう。
だけどもし、貴方の好きなアニメがサスペンスやスリラー物、intelligentなものや少し変わったものならば、このアニメは貴方のために作られたものといっていいでしょう。
Steins;Gateはファンタジーを廃した現実的な話であり、ロマンスとコメディーを含みながら多くの謎が貴方の頭を悩ませます。

まぁ確かに、一般受けするアニメではない気はします。だけど好きな人は好きでしょう、この話。

最後に

Dメールで変わった新しい世界線、まゆりが死を回避できたのならその理由(死の原因になっていたもの)はなにか、そして何故紅莉栖はいないのか、現在の位置がわからずいろいろと推測が出ているようです。
あと、タイムマシンで世界線変動が起きなかったり、リープ・Dメール・タイムマシンの関係が世界線解釈も含めてこんがらがっている感じをうけました。ここら辺は整理が進んでいくのでしょうか。


今回はフォーラムの投稿まで見れなかったので、リンクをペタペタと。
7/24時点で評価は下記の通り、このままだと14話の評価を超えるかな?

  • ASF 10/10(43/79:54.43%)
  • MAL 5/5(154/169:91.12%)
  • ANN