虚像歪曲のコンプレックス(17話)

4℃・・・、ある意味おいしい役だったような。

あらすじ

鈴羽尾行のDメールを取り消したが、まゆりの死亡は変わらない。タイムリープした先で紅莉栖に相談した岡部は、これまで送ってきたDメールを取り消していけばIBN5100を入手していた世界線に戻るのではないかという仮説を提示される。次のDメールを送信したフェイリスの元に向かった岡部は…

感想

1章1話に纏めるとやはりこうなるか・・・、といったところ。押さえるポイントは押さえているので上手く纏められていたとは思います。
そういえば原作7章は結構わからないところが多いんですよね、2周目が追いついていないので纏めながらちょくちょく記載。


OP前は簡潔で良かった感じだけど、そこまでのシーンは地味に好きだったんでちょっと残念。
個人的にはリープ後の紅莉栖を無言で見つめるオカリンが切ない、このシーン好きだな。
そういえば2011年の8月13日(今から2週間後?)に跳んでました、遂にタイムリープマシンは未来への跳躍を可能にしたのだ!
うーん、結構画面見て推測している人たちがいるから、こういうところはしっかりして欲しいところ。(タイムトラベルもので時間軸の定義は最重要でしょう)


雷ネット大会は完全カット、ここやるとだれるんで良い判断なのかな、と。
4℃はここまでやってもらえると中途半端に出るより1周しておいしい気がするわけですが、落ちもついてるし。
そしてフェイリスのリーディング・シュタイナー(RS)覚醒。原作時は、厨二病患者ならRS発現するんじゃないかとか混乱した記憶が。
RSに関しては後ほど。


誘拐のDメールは実はよくわからないのです。1億用意したということは、それを支払ったということでもあるのだから、狂言Dメールの結果として本当に誘拐されたという世界線に移行したと考えればいいのだろうか?それとも狂言とわかったけど買い取ったのがラウンダーだったから戻ってこなかったというだけなのか?そういえば鈴羽はなぜ自分で奉納せず、フェイリス父を経由したのか?(奉納者の言葉からすると、結構事情を知ってるわけのようで)
ここら辺は2周目でもう一度考える必要がありそう。(6章長くて2周目進んでない・・・)


・・・、打消しDメール送信しているのオカリンなのか。推論通りだとしたら、フェイリスに救いがないな。
なんだろう戻った後のフェイリスが切ない。(おかしいな、原作は普通に読めてたのに?)
愛のあるハグが・・・


全体的な感想としては1話でよく纏めきったな・・・、というところです。
フェイリスに関しては9話Dメール送信回で過去改変を躊躇したり、助手と同じスタンスだったりとオリジナルの追加シーンをいれて伏線を張っていたのが救われたかなという感じです。しかし、前半でじっくり時間かけて描写しただけに、後半の回収が駆け足なのは少し残念。
この後の構成を考えると致し方ない気がしますが。
(原作読了直後に7章8章必要だったのかな、と一瞬考えた人間が言う台詞じゃないですね)

リーディング・シュタイナー(RS)

確か、世界線が再構成される際に記憶も再構成されるが、脳の一部に再構成される前の記憶が残っている。所謂デジャブ(deja vu)や夢(記憶の整理)などがそれに該当する、というのがRSの内容だったというように記憶しています。原作では脳は一部しか使用していない云々の記述が何回か出てきましたね。
RSを完全に顕現させたのはフェイリス含め2名だけだったはずですが、顕現条件は結局なんなんでしょう。
原作時は未来(別世界線)の情報に触れることでRSが発動するのか、と想像していたんだけどそれだと助手含めたラボメンがオカリンの話を聞いても思い出さない説明にならないわけで・・・。ということで完全に思い出したフェイリス等のケースを見る感じでは、「世界線の変更に干渉した観測者=Dメール送信者」は前の世界線の記憶を思い出す可能性が他者より非常に高くなると推論します。(原作ではオカリンがDメール受信者がRS発動の条件になるのではないかと仮説を立てていましたっけ、信じてはなかったようですが)
この推論が正しいなら、打消しDメールをオカリンが送ったということはフェイリスが思い出す可能性は限りなく低いことになるなぁ・・・(夢で見たりはするんでしょうけど)
そういえば、オカリンのRSは他のRSとは性質が異なるような・・・。あれは思い出すとか以前に、記憶の再構築を脳が受け付けていないように見えるわけで、幼少期の高熱で脳障害を負って記憶の再構築を受け付けないと考えた方が、主人公補正の特殊能力ですというより個人的にはすっきり理解できるかな。
やっぱり設定集とか読まないとここら辺はわからないんでしょうかね。