Paradox Meltdown(EP21)

残り4話、いよいよ大詰めになってきたシュタゲ21話の海外の感想関係を今回もつらつら。
今回もフォーラムのほうが殆ど見れなかった…、ここからは反応が楽しそうなんで何とか時間作りたいところだが。

全般

話は進まなかったけど人物描写の回だったな〜、という反応が多いか。フォーラムの点数を見た感じでは前回より若干落ちた?(ASFがサーバーの調子がおかしいのか見れない…)ブログ系のコメントはいつもより少なかった。1話を見直して展開を予想しているところがかなり多いか。


今回はフォーラムに殆ど目を通せてない上にコメントが少なかったので、感想というよりはレビューチック。
順不同、分類なし。

まゆりが話の中心だった頃から時間が経っていたので、今回のエピソードで(悲劇に見舞われ落命する立場とは逆の立場で)彼女が中心になり、オカリンが今すべきことのプレッシャーを与えたのはいい展開だったな。誰かを救うということは、別の誰かを失うということ、また彼にもうチャンスがないこと(紅莉栖が死ぬとタイムリープマシンが使えない等々)を考えれば軽々しく決められることではないね。
気になっているのは最後にSERNがどんな役割を担うかだな、萌郁とFBの脅威がなくなった今、どんな形で彼らが脅威になるか読めないんだよね。もちろん、最初の話で紅莉栖は刺殺されていたけど…

そういえば20話の感想で、これで明確な「敵」がいなくなってもやもやすると言っていた人がいたか。

僕が岡部の立場だとしたら辛い選択だな。まゆりは妹のようなものだし、紅莉栖は相棒だ。HARD CHOOOOOICE

hard choiceという単語は良く見る。まゆり派と紅莉栖派でコメントしてたけど紅莉栖派が見たところでは多い・・・か?

で、紅莉栖のメール(1通目のメールの間違い)を取り消したけど、結局β世界線に到達できなくて、両方死んだらどうするんだろ。

助かるといわれたけど確証はないですから。

ふむ、クリスティーナを刺した人物は既に出てきた誰かのような気がするんだけど・・・:S

推測見てると、鈴羽と未登場の紅莉栖父が多いか。亜流で岡部、紅莉栖(自決)もあるけど根拠なしで否定されてる感じ。

今回の話は完全に人物描写に徹したね。新しい事実は一切出てこなかったけど、キャスト固めをしっかりしてた。岡部とまゆりの過去は、まゆりもまた紅莉栖と同じように岡部のことを心配していると話の肉付けをしたね。この話で一番好きなのはクラッキングをしたら自分が死ぬと知らされた時の紅莉栖の場面かな。
第1話を見直している視聴者なら何が起きるかわかっているから、「岡部がクラッキングするか」はたいした問題じゃなかったけど、次回彼はやるんだろうな。でもそうしたら彼はどうやってタイムリープに代わる方法を見つけるか新しい疑問が出て来るよ。

Dメールは日時が戻れず、リープは紅莉栖が死ぬと使えない、という認識はほぼ共有しているみたい。

今回のエピソードのより正確なポイントは、いずれの方法でも、「岡部が紅莉栖かまゆり(たぶん世界も)のどちらかを犠牲にする」ことだと思う。この話の(岡部が自身で明示的に言及していたけど)皮肉なことは、これまでサポキャラに彼らの最も大切な願望を放棄させてきた岡部が、今、同じ選択を自分でしなければならないことだな。

オカリン因果応報。

うーん、最後のシーン、紅莉栖は衛星落下の地点に何をしに行ったんだ?自分の死を知って、過去に行こうとしているのか?謎に次ぐ謎…、1週間待たないといけないのか。

最後のシーンの推測は色々、RS発動したのか、やっぱり黒幕だったのか、何か名案を思いついたんじゃないかe.t.c..
しっかり見たいところだが。

この話は登場人物の詳細と、いろんな感情が山盛りになっているのが好きだな。それら(まゆりの過去のこと)が岡部に影響しているのは前の世界線、前の話でわかっていたけど、まゆりにも影響があったとは・・・心が引き裂かれそうになったよ。
さて、衝突したタイムマシンが鈴羽のではなくダルが作ったものだということを憶えているから、"未来"のエピソードでそれが重要な役割を持つと思うな。(寒いジョークでごめんよ)

なぜアメリカ人はジョークを言った後に自分で補足するのか?

Steins;Gateは本当に素晴らしいシリーズだということを明らかにし続けているな。わずかなエピソードしか残されていないけど、ここからどこへ進むかすごく気になるよ。
今回の話はそれぞれのキャラクターが充分な配役についていて、彼ら全員について素晴らしい進展があった。これらの登場人物達の関係がストーリーとの経過と共に進展していったのを見るのは素晴らしいけど、同時に現在の葛藤をより困難なものにしているのはこれら登場人物の掘り下げによるものなんだよな。
新しい情報は出なかったけど、3人の人物(岡部、まゆり、紅莉栖)に強烈なフォーカスがあたってて、この3人の不安・心配が絡み合い展開していき、最終的にとてもシリアスな瞬間に帰着するのを想像するのは容易いな。
脚本家が全てのキャラクターに自分のおかれている状況を考える時間を与えている(特に紅莉栖が自分の死を知った後)点は特に評価したいところだよ。展開のペースはすごく良かったけど、何より目立っていたのはそのBGMだね。音楽も本当に良くてOSTを入手したい。
とにかく、現時点でも不確定な点は多い。

  • 岡部は牧瀬の死を認めるか?
  • 牧瀬は自分自身の死を認めるか?
  • 最初の世界線では本当にまゆりは助かるのか?
  • そして最初の話を見直した際に気づいた悲鳴はこの後の展開にどういう関係があるのか?

このシリーズは物語の組み立てと展開について驚異的な働きをしているよね、それは過去の数話で(このエンディングに向ける展開が)突然、実を結んだわけではないことからも言えると思うんだ。

音楽いいですよね、今回はかえり道やPromiseのインスト版も流れてた気がする。

素晴らしい話だよ。絶え間ないまゆりの死を見続けたオカリンは自殺が問題を解決する手段だと思いつめるまで精神状態が追い込まれたんだな。シリーズの最初で"機関"は岡部のパーソナリティーの一部だったけど、それが今では実は他人を安心させたりするためのものだということがわかったね。更に彼が無表情になって行ったり、以前では考え込まなかったのに対し、熟考するとか微細な変化は多いね。この彼の変化に今まで特に疑問を持たせず上手く成し遂げたこのシリーズと話の展開のテンポは信じられないと言うしかないな。


岡部とその他生存者には残念なことに、自殺は答えじゃないようだな。

そういえば厨二病は見た感じでは殆ど理解されていない気がする。ペルソナ(対人用仮面)とは認知されているみたいだけど・・・、ただ、潜在的厨二病患者は結構いそうな気がするわけだけど。

一番哀しいまゆりの死だったな。涙がこみ上げて危うく頬をつたい落ちるところだった。
岡部が何故自殺しようとしたかがまだ理解できないんだ。容易に運命を変えることが出来ないとわかって以来フラストレーションが溜まって行ってそれが遂に爆発したんだと思ってるけど、ただ、彼が他の誰よりも記憶を完全に継続している人物である以上、彼が死ぬことは他にいろんな問題をたくさん巻き起こすと思うんだよ。
たぶん、彼はそれからも逃げ出したかったんだろうな。

岡部の自殺は前回の推測で挙げてる人もいたりするんで展開としてはありっぽい。

今週の話は先週とは全然違った形で悲しい話だったな。20話はドラマチックなエピソードと衝撃の展開で視聴者を打ちのめした。一方、今週の話はより繊細で飾らなかったけれども、また心を大きく動かされる内容だった。話の進展はなく、まゆりか紅莉栖どちらを救うかを決めることはしなかったけど、視聴者にとってこの選択がオカリンにとってどれだけ重要なものであるのかを気づかせる、いいスローダウンだったと思うよ。
長い間、まゆりを救うために彼女から離れていた岡部と、まゆりとの噛み合わない会話を見ているのは本当にほろ苦いものがあったよ。彼らの親交がまた築かれていくのを見るのが好きだっただけに、彼女が死んだ時に全ての努力が一瞬で粉々にされる理不尽さを考えざるを得なかった。岡部はまゆりを救うために自分の命を投げ出そうとしたな。彼は涙ぐましいまでに必死で、そしてまゆりを非常に思いやっている。軽率な行動でDメールにより良くないことをしてきたけれど、物事を正しい方向へ直そうと必死に取り組むオカリンは賞賛するべきだと思うよ。


まゆりの祖母の墓の前での独白は特に感動したよ。Steins;Gateは時にこういう語りが光るな。今までまゆりの胸の内を聞いたことがなかったので、この話は普段より強く心に訴えるものがあった。岡部のマッドサイエンティスト(ペルソナ)と同じように、まゆりも他人に対しては常に快活に振舞うようにしているんだろうな。きっとそれが、まゆりが一番いいと思う方法なんだろう。そして…、あれはRSのヒントなのか?夢だと思ってるけどそうじゃないよね。たぶん、まゆりはいつか夢ではないことに気付く気がするんだ…


もう一つの重要な場面はラボの屋上での岡部と紅莉栖の会話か。ここで彼は"岡部倫太郎"であり"マッドサイエンティスト"ではないことを強く主張したけど、通常はその逆だよな。ペルソナ(仮面)を取り世界に直面した彼は、標準的な脅えた男性でしかない。彼の使っていたペルソナはこれまで被ってきた罪にもう耐えられなくなったんだな、フェイリスの父・るかの性転換、e.t.c...紅莉栖はそのことをよく理解しているみたいだったけど、自分が死ぬと聞いた後、固まった彼女の頭の中を何が駆け抜けたかは想像するのが難しいな。
エピソードの終わりで彼女は死んでいた場所にいたようだったけど、・・・なぜ?
一つ気がかりなのは、彼女の死ぬエピソードで彼女の悲鳴は聞こえずに岡部らしき悲鳴が聞こえたことかな。ここにある種の急展開があると推察しているよ。

感想というかここまで行くとレビュー。

わお、今回の話は本当に悲痛な思いにさせる話だった。
ある意味、今回の話はこれまで20のエピソードで積み重ねてきた登場人物たちの人物展開の集大成だったと思うんだ。強く感動させられたのもそれらの直接的な成果であり、結果として今回の話は(感情面で)大きく動いたと思うよ。そして、今回の話はこれから3話続く最終章への感情面での大きな溜めだったように感じるんだ。この話は最終に向けた3話で起こる全ての悲劇と緊迫度をより深くさせるんだと思う。

溜めに溜めた回だと思います。

19話の萌郁、16話の鈴羽に続き、今回は声優の演技がすごかったな。岡部の絶望を表現してたのもすごかったけど、実質まゆりと紅莉栖の独壇場だった。

この人日本語わからないはずだが…、それでも声の演技は伝わるっていうのは単純に凄いと思う。

SFとオタク言語とメタユーモアによってSteins;Gateはすごく自然な話に見える。けど、そのテーマは現代版に化粧直ししたクラッシックな古典的道徳のジレンマの話なんだよね。SGのプロットは規則的に展開しているから、最終的な展開がどうであれリセットボタンを押すデウス・エクス・マキナが出てくるような奇天烈な「第3の方法」よりシェイクスピアギリシア悲劇に近いものになると思うよ。

デウス・エクス・マキナは万能の神、転じて超展開のことを指すみたいです。
(いきなり全能の神が出てきて何でも解決してしまうからか?)

今後

1話見直しての予想がどこでも多いか。
大体の流れは以下の通り。
岡部の悲鳴が聞こえたから岡部が2人いるみたい
⇒Dメールやタイムリープじゃ2人にならない
⇒タイムマシンなら可能
⇒鈴羽が来るんだな!
⇒鈴羽が来たのはディストピアから救うためだから、そもそもディストピアにならない1%を超えたβ世界線に鈴羽がくるはずない
⇒じゃあ、なんなんだよ


こんな感じで巡ってる気がする。コメント続いてたから更に何か出てきているかもしれない。


さて、次回の結末にどんな反応が、そしてどこで終わらせるかでどう反応が来るか…
22話の引きがわからないので展開が予想できない。なんとか休日は見れるようにしたいところ。